燈台草の根

大学生による日記

やっぱり江國香織

 ここ最近は女性作家のものばかり読んでいます。細やかな感情が丁寧に綴られたエッセイも、読者を突き放してしまうような展開の物語も、好きです。意識して女性作家を選んでいる訳ではありませんが、何となく、しっくりくるようなものがあります。

 吉屋信子から、円地文子幸田文田辺聖子須賀敦子武田百合子米原万里長野まゆみ、みんな好きです。 また、初めて読んだ小説が『神様のボート』だったこともあり、江國香織の作品には思い入れがありますね。

 ただ、小学一年生、本屋で立ち読み、だったこともありストーリーは全く追えませんでした。ただ、読めないけれど綺麗な漢字がたくさん出てくると思ったことは覚えています。

 次に読んだのは中学3年生(図書カードに記載)の時です。その時には江國香織の作品をいくつか読んでいてすっかり好きな作家のひとりでした。こういう話だったんだ、と結構驚きました。

 しかし、『神様のボート』が彼女の作品で一番好き、というとそれは違います。童話など含めほとんどを読みましたが、私は彼女の書く、家族を中心としたお話が大好きです。

 一番は、『流しのしたの骨』。『抱擁、あるいはライスには塩を』、『間宮兄弟』なども好き。物語中に漂う、何となく不穏で、優しくて、ちょっと閉鎖的な空気は癖になります。

 そもそも私は「閉鎖的な空間」が好物で、例えば全寮制の学校とか、すぐ手を出してしまうんです。それについてはまた書きますね。

 もうすぐ入学式なので、生活リズムを改善するためにそろそろお風呂に入って寝ます。おやすみなさい。
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桜も随分散ってしまいました